2019年12月18日水曜日

コンテンツの切り口の考え方

ブログなどをやっていて、よく「ブログの切り口を工夫しましょう」と言われることってありますよね。
で、この切り口って、言うと1言ですが、考えようとしてもなかなか思いつかないってことはありませんか?

そもそもその切り口って何なのか?って話ですが…。

切り口というのは、1言でいうと観点です。
つまり、起こった事象をどういう立場で、立ち位置で見るかということです。

出版で言うなら、読者の視点で、編集者の視点で、出版社の視点で、書店の視点で…となります。
つまり、関わる人の数だけ見方があり、どの見方で言葉を発するかということが差別化することができたり、評価を得ることができたりするのです。

じゃあ、その見方をどうすればいいのかということを、私が雑誌の編集をしていた時の経験を踏まえて書いてみようと思います。

まず、切り口を考える前に理解しておいて欲しいことがあります。
それは、切り口を考える前に考えるべきことがあるということです。

何を考えるかというと、読者と目的です。
誰が読むのか?
そして、どうなりたいのか?
この点と点を結ぶ線が切り口どいうことになります。

つまり、誰に何をどういう立場で、立ち位置で伝えたら、その目的は達成できるのかということを考えて、切り口を考えるのです。

私が雑誌の企画を考えていた時の話です。

雑誌なので、当然、読者がいらっしゃいます。
その時に作っていたのがパソコン雑誌なので、当然、読者はパソコンオタクの人たち(1990年ぐらいなので、そういう人たちしかパソコン雑誌は読んでいませんでした)。
で、私の目的は、当時、人気だった格闘技大会を無料で、しかもリングサイドで観ることでした(笑)

で、立てた企画は『今、格闘技ゲームが熱い!〇〇編集部員から観るリアルの格闘技はの今』というような企画だったように思います。

パソコン雑誌なので、パソコンとかゲームに絡めるしかなく、格闘技ゲームを引き合いにパソコン雑誌の編集という立ち位置で、その時のリアルの格闘技を観たらどう見えるのかという切り口です。
もちろん、採用されて、無事にその格闘技大会をリングサイドで観戦することができました(笑)

この点と点を線で結ぶ感じ、ご理解いただけましたでしょうか?

多少こじつけでも構わないので、自分の目的を果たすためには、読者にどういう風に切り口を考えたらいいか考えてみてください。
頭を柔らかくした方が、面白い切り口が思いつきますよ。

2019年11月19日火曜日

情報発信をしていくのなら、徹底した読者視点で

出版であれ、ネットであれ、あなたが情報発信をするのであれば、絶対に必要なのは読者視点です。

この読者は何を求めているのか?ということを徹底的に想像しなければなりません。
なので、想像力がないと基本的に読者の求める情報発信をしていくのは難しいでしょう。
もっと言うなら、その想像力に加え、おもてなしの気持ちというか、思いやりがあったら、尚、最高です。

では、読者視点を取り入れるためには、何をする必要があるかと言えば、まずは読者を特定するということです。
読者がどんな人なのかをイメージせずに何を書いたとしても、それは絶対に読者視点にはなりません。
なので、まずは読者を特定してみましょう。

読者の年代、性別、職業、スキルレベル、予算、望む到達点、抱えている悩み…とにかく、想定できる共通項を書き出してみましょう。

よくペルソナというのを推奨するコンサルタントがいらっしゃいますが、私は推奨しません。
これは、私が出版社勤務時に編集者の先輩に言われたことですが、「そんなペルソナなんて想像したって、その想像が間違っていたら無意味。合っているペルソナをイメージできるのなら、そもそもペルソナをイメージする必要はないだろう」という事でした。
では、出版社では何で読者を特定していたかと言うと、読者ハガキです。
この読者ハガキに聞きたいことを書いてもらい、そのハガキから共通項を見つけていきました。

このハガキがないのですから、まずは想像力を掻き立てて、想定する共通項を書き出すしかありません。

とくに重要なのは、望む到達点、抱えている悩みです。
そして、望む到達点へ進むのに求められる情報、抱えている悩みを解消するのに必要な情報にアタリをつけて、その情報を発信するのに必要な要素、つまずきそうなポイント、注意点やアドバイスを他の属性を表す要素からイメージして盛り込んでいきます。

もちろん、文体や見せ方なども、この想定している読者像に合わせていきましょう。

そうやってコンテンツが完成したら、あとは、その想定した読者が合っているかの答え合わせを必ず効果測定でして、より精度を上げるようにしてください。
まず一回でうまくはいかないと思いますので、そういう意味ではPDCAサイクルをまわすイメージで、どんどん精査していく感じです。
慣れてくると、一発で読者に合わせられるようになっていきます。

この読者視点を身につけることができたら、情報戦では無敵になりますので、最初のうちは地道にトライ&エラーを繰り返しながら取り組んでくださいね。

2019年10月15日火曜日

自分の知らない何かについて書くのなら、好奇心は必要不可欠

何か文章を書く場合、その内容が自分のビジネスであったり、自分の趣味であるのなら問題ありません。
でも、その文章がアフィリエイト用の文章だったり、誰かに依頼されて書く文章だったりする場合もあると思います。

そういう場合、いきなり文章を書き始めても、なかなかいい文章は書けません。

文章というのは、書き手の熱量が文章から読み手に伝わります。
なので、たんに書いただけの文章は、読み手の心を踊らすことができないのです。

その熱量の高い文章を書くためにはどうすればいいのかというと、これはテクニックではないんですね。
なので、いくら文章の書き方を勉強したところで、熱量の高い文章を書くことはできません。

では、どうすればいいのか?

それは、まず書き手自身が、そのことを好きになることです。
実際にそのことについて学んで、理解して、実践して、好きになる。
この過程が非常に重要です。

実際、弊社ではアフィリエイトの書籍をたくさん出版してきました。
弊社は編集プロダクションなので、編集担当者は誰もアフィリエイトなんて知識でしか知りません。
そんな編集担当者には、必ず、著者からアフィリエイトを教わり、実践させるようにしています。
もちろん、これから出版するわけですから、再現性が求められます。
なので、編集担当者が稼げるようになるまで教えていただくんです。
実際にアフィリエイトで稼げるようになると、アフィリエイトが大好きになり、誌面からその熱量が伝わってくるような本を作ることができます。

そんなある日、新人にアフィリエイト本を担当させたら、まったく面白味のない本が仕上がってきました。
話を聞いたら、まず本の内容は読んだけど、こんなこと嘘だと思っているとのこと。
本の内容に編集者が懐疑的であったら、そりゃいい本になんてなるわけがありません。
実際にやらせてみても、興味がないので稼げるはずもなく…。
結局、担当を変えました。

何か新しいモノやコトに出くわした時、好奇心をもって対峙できるか…

これは、文章を書くことを仕事にしている人には必要不可欠な素養だといってもいいと思います。
斜に構えて、オレに理解させてみろというスタンスの人も多いですが、何事も疑ってかかったら時間もかかりますし、相手もあなたに内容を伝えるためのモチベーションはそこまでないことでしょう。
だったら、馬鹿になって、一回騙されたつもりで信じて乗っかってみましょう。
その方が、断然、楽しく内容を理解できるようになりますから。

そして、そのことを好きになることができたら、絶対的にいい文章が書けるようになりますよ。