2016年7月21日木曜日

アマゾンキャンペーンって本当にやるべきなんでしょうか?

よくアマゾンキャンペーンに対して否定的なスタンスを取られている方がいらっしゃいます。

私は、よくアマゾンキャンペーンについて推進派だという印象を持たれているようなので、私の見解を書いておこうと思います。

まず、私は、初めての著者さんにアマゾンキャンペーンを勧めておりますが、別にアマゾンキャンペーン推進派という訳ではありません。
そして、本来は、アマゾンキャンペーンをやるより、書店で本を売ることの方が重要なのです。

なぜ、私がアマゾンキャンペーンを勧めているかというと、私が担当する著者さんは、初めての著者さんが多いから。
これは、ベストセラー作家とは立場が違います。
初めての著者さんの本をたくさん仕入れてくれるリアル書店はほとんどありませんからね。

そのことが大前提。

今、出版業界は、出版不況と言われており、多点数少部数の流れにあります。
初版が4000〜6000部というのが当たり前の状況です。

もし、皆さんが出版したときに、初版が8000部以上だったとするならば、アマゾンキャンペーンをやるよりもリアル書店に販促活動をするべきだとアドバイスします。

私の体験上、どんなに凄い人でも、アマゾンキャンペーンで売れるのは2000部程度ですから。

つまり、初版8000部だったとするなら、アマゾンキャンペーンで2000部売っても残りは6000部です。
この6000部を売ろうと思ったら、やはりリアル書店で売れなければ、絶対に消化できません。

しかし、今は、初版が4000〜6000部という時代。
初版4000部だったとするなら、アマゾンキャンペーンで2000部売れたら、残りは2000部。
だいたい、それぐらいはリアル書店に配本されますので、その時点で増刷決定となります。

なので、多点数少部数の流れの中で、出版はしやすい状況にはなっていますので、最初は、まず出版を実現し、アマゾンキャンペーンをやって増刷をする。
増刷することで書店員の注目も得られるので、少しずつでもリアル書店の販促を行っていきます。
そこで名前を覚えてもらって、二冊目、三冊目の時に少しでも多く部数を取ってもらうということです。

もちろん、増刷すれば、出版社も二冊目、三冊目への期待も大きくなり、初版部数も増えていきますからね。
そしたら、徐々にアマゾンキャンペーンメインの販促から、リアル書店への販促に切り替えていけばいいんです。

そこから先は、著者の名前で仕入れてもらえるようになっていきます。

私は、初めての著者さんにアマゾンキャンペーンを推奨はしますが、決してアマゾンキャンペーンだけすればいいということは言っておりません。
必ず、その後にリアル書店への販促をしないと意味がありませんから。

ようは、初めての著者さんはアマゾン8:リアル書店2という状況から、実績を作り、出版社やリアル書店に信頼される著者になり、アマゾン2:リアル書店8という状況にシフトしていきましょうということです。

なので、何冊も出版しているのに、いつまでもアマゾンキャンペーンをすることはあまりお勧めはしていません。
まぁ、そういう人は、リアル書店への販促活動が苦手な方が多いので、それは著者のスタイルとしてアリだと思いますけどね。

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