私は書籍の編集者です。
なので、書籍を書くことは全く苦ではありません。
しかし、書籍の場合、かなりの長文となるため、最後まで飽きさせずに、分かりやすく展開させていかなくてはならないのにも関わらず、それが苦手な人が多いようです。
書籍というと他人事に思えてしまうかもしれませんが、昨今のブログ記事は最低でも1000文字以上、できれば3000文字と言われております。
そうなってくると、もはや長文と言っても過言ではありません。
なので、ブログでも目次をつけて、見出しをつけることを推奨されているはずです。
そうなると、やはり全体の流れが重要になってきます。
そこで、今回はその流れの作り方について、説明しようと思います。
文章全体の流れを考える時、絶対に最初から書いていかないようにしてください。
これをやってしまうと、場当たり的な文章になってしまし、どうしても尻窄みになってしまいます。
なので、まずは俯瞰して考えるということを覚えておいてください。
そして、どういうことに悩んでいる人をターゲットに設定し、その人の現状をスタートとします。
次に、どうなりたいのかという到達点を設定し、そこをゴールとしてください。
あとは、どうやってスタートとゴールを結びつけるかを考えるだけです。
もちろん、これを直線で結んでも読み手は納得しないので、段階的に説明しながらゴールに誘導するイメージです。
ここで、その段階的に説明するというのが、流れを作る作業となります。
それを見出しだけで考えてみましょう。
例えば、ブログを出版する方法だとします。
スタートはブログをやっている状態、ゴールは出版すること。
見出しを立てていくなら、以下の感じになります。
出版を目指すなら、まずは記事数を確認しよう
記事数が確認できたら、それぞれの内容を精査しよう
内容がせいさできたら、出版企画書を書こう
出版企画書が完成したら、出版社に売り込もう
出版社に売り込めたら、あとは返事を待つだけ
返事で採用の連絡が着たら、出版をすることができます。
このような感じで、見出しを前段、後段に分けて、後段のフレーズを次の前段に使うことで、何となく前後につながりを持たせることができます。
あとは、徐々にゴールに向けてずらしていくイメージです。
長文を書く場合に、いきなり文章を書き始めるのではなく、こうやって、俯瞰して考えながら見出しを先に立ててから書くと、文章全体の流れをつくれるようになり、最後まで飽きさせずに、分かりやすく展開させることが可能になります。