2023年2月25日土曜日

ネットで察してもらうのは無理

 私は出版の仕事をしている都合上、よく著者のAmazonキャンペーンに立ち会います。

そこで著者は遠慮がちに「応援してくれたら嬉しいです」「協力をお願いします」などと投稿されます。


ただ、その結果、あまり本を買ってくれなかったり、シェアしてもらえなかったり…。

そして、著者は人間不信になることも…。


これがリアルの人間関係であれば、空気を察するということをします。

「応援してくれたら嬉しいです」「協力をお願いします」ということは…? と、考えて、先回りして動いてくれたりもしてくれるものです。


でも、ネットだと…なんですよね。


まぁ、理由はそれほど難しくはありません。

リアルの人間関係は、発する言葉だけではなく、相手の表情であったり、場の雰囲気だったり、言葉のトーンや口調だったり…単純に言葉だけではなく、それ以外の情報もインプットされるため、そこから察するということができる訳です。

しかし、ネットの場合でいえば、文字だけですからね。

それ以上でもなく、それ以下でもありません。

そのまんま文字だけを読み、そのまんま対応してくれるだけなのです。


しかも、本人たちには悪意もないし、むしろ、応援した気になってたり、協力している気になってたりするんですよね。


つまり、ネットを介して、誰かに何かをしてもらいたいのであれば、しっかりと文字にしてお願いしましょう。

「本を買ってください」「AmazonキャンペーンのLPをシェアしてください」と。


ではないと、無意味にショックを受けることになりますからね。


2023年1月28日土曜日

3000文字以上の長文を書くコツ

 最近、ブログ記事を書くとしたら、最低1000文字、できたら3000文字以上と言われています。

記事の文字数が増えれば増えるほど、文章を書くのが難しくなります。


理由は大きく分けて2つ。


ひとつは、文字数を増やすことで、文章のスタートとゴールの距離が伸びてしまいます。

ということは、ゴールまでの経路というか、ゴールまでの道のりが長くなってしまい、話が分かりにくくなってしまうということです。

中には途中から内容が趣旨と逸れてしまう人や話がブレてしまう人も少なくありません。


そして、もうひとつは、本文だけの長文は読んでいて冗長になってしまいがちなので、どうしても精読率が下がってしまいます。

とくにブログの場合、読者は早く答えを知らたい訳ですから、いちいち文章を読んでいる場合ではありません。

そういう意味では、どこに答えが書いてありそうか分かりやすい方が、読者にとって親切なのです。

ただし、答えを明確にし過ぎてしまうと、滞在時間が短くなってしまうため、どこに答えが書いてありそうか分かりやすくするのは重要ですが、明確にしてしまうのはマイナスになります。


これらの問題を解消するのに見出しを使うのですが、多くの人が文章を書きながら見出しを書いてしまいます。

しかし、上記の問題を解消する場合、見出しはスタートからゴールまでのマイルストーンとして考えるべきです。


つまり、ブログの文章を書く場合、最初にスタート(何に悩んでいる人に)とゴール(その悩みを解消する方法)を決め、先にどういう経路(論理展開)でそこをつなぐかを考え、その経路がぶれないように見出しを考えていきます。

そうすることで、最初の見出しの文章は次の見出しにつなげるため、次の見出しの文章はその次の見出しにつなげるために書くということです。


文章は、スタートとゴールの距離が短いほど分かりやすい文章になりますので、こうして先に見出しを用意しておくことで、分かりやすい長文を書くことが可能になります。


2022年12月23日金曜日

文章全体の流れを作る方法

 私は書籍の編集者です。

なので、書籍を書くことは全く苦ではありません。


しかし、書籍の場合、かなりの長文となるため、最後まで飽きさせずに、分かりやすく展開させていかなくてはならないのにも関わらず、それが苦手な人が多いようです。


書籍というと他人事に思えてしまうかもしれませんが、昨今のブログ記事は最低でも1000文字以上、できれば3000文字と言われております。

そうなってくると、もはや長文と言っても過言ではありません。

なので、ブログでも目次をつけて、見出しをつけることを推奨されているはずです。

そうなると、やはり全体の流れが重要になってきます。


そこで、今回はその流れの作り方について、説明しようと思います。


文章全体の流れを考える時、絶対に最初から書いていかないようにしてください。

これをやってしまうと、場当たり的な文章になってしまし、どうしても尻窄みになってしまいます。


なので、まずは俯瞰して考えるということを覚えておいてください。


そして、どういうことに悩んでいる人をターゲットに設定し、その人の現状をスタートとします。

次に、どうなりたいのかという到達点を設定し、そこをゴールとしてください。


あとは、どうやってスタートとゴールを結びつけるかを考えるだけです。


もちろん、これを直線で結んでも読み手は納得しないので、段階的に説明しながらゴールに誘導するイメージです。

ここで、その段階的に説明するというのが、流れを作る作業となります。


それを見出しだけで考えてみましょう。


例えば、ブログを出版する方法だとします。

スタートはブログをやっている状態、ゴールは出版すること。


見出しを立てていくなら、以下の感じになります。


出版を目指すなら、まずは記事数を確認しよう

記事数が確認できたら、それぞれの内容を精査しよう

内容がせいさできたら、出版企画書を書こう

出版企画書が完成したら、出版社に売り込もう

出版社に売り込めたら、あとは返事を待つだけ


返事で採用の連絡が着たら、出版をすることができます。


このような感じで、見出しを前段、後段に分けて、後段のフレーズを次の前段に使うことで、何となく前後につながりを持たせることができます。

あとは、徐々にゴールに向けてずらしていくイメージです。


長文を書く場合に、いきなり文章を書き始めるのではなく、こうやって、俯瞰して考えながら見出しを先に立ててから書くと、文章全体の流れをつくれるようになり、最後まで飽きさせずに、分かりやすく展開させることが可能になります。