文章は人に何かを伝えるためのツールです。
何かを伝えるということは、求められるのは表現力ですよね。
でも、それを難しく考える人が非常に多く、文章を書くことに苦手意識を持っています。
だから、一度、原点回帰をしてみましょう。
そもそも文章は、人に何かを伝えるためのツールなんですよ。
もし、あなたが、いきなり知らない国に渡航したとして、そこで何かを伝えなければならなかったらどうします?
しかも、そこで何かを伝えなければ、お腹が空いて餓死してしまうとしたら…。
あなたの言葉が通じなければ、身振り手振りで自分の状況や状態を相手に伝えて、理解してもらう工夫をするはずです。
その身振り手振りも人に何かを伝えるためのツールですよ。
では、その渡航した国が英語圏だったらどうします?
知っている単語を駆使して、片言の英語で何とか伝えようとしますよね。
今度は、青森の奥地だったらどうでしょう?
そこにいるのは津軽弁を話す老婆だったら…。
きっと、あなたは一生懸命に説明し、一生懸命に聞き取ろうとすることでしょう。
これが視覚障害者だったら、言葉だけでイメージできるように伝えようとしますよね。
そして、聴覚障害者だったら、間違いなく筆談をするはずです。
つまり、大事なことは、相手に伝えたいという気持ちです。
これは文章でも一緒。
文章力というのは、スマートに相手に伝えるための方法でしかありません。
でも、それよりも、もっと大切なことが、相手に伝えたいという気持ちなのです。
この気持ちがあれば、文章力が稚拙でも、相手にしっかりと伝わるでしょうし、この気持ちがなければ、いくら素晴らしい文章だったとしても、相手の心には何も響かないでしょう。
なので、相手に伝えたいという気持ちを文章というツールに乗せるイメージです。
視覚障害者にも伝わるぐらい丁寧に、そして、聴覚障害者に伝わるような文字で表現してみてください。
そうすれば、文章力なんかなくったって、しっかりと伝わる文章になっているはずです。
文章は人に何かを伝えるためのツールでしかないことを再確認した上で、相手に伝えたいという気持ちの重要性を考えてみてください。
文章を書くのなら、何のために文章を書くのかという本来の目的を理解しておかなければ、何時まで経っても小手先の文章力を上げることに躍起になってしまいますからね。
それでは何時まで経っても本当の文章力はつきませんよ。
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