2014年8月19日火曜日

“何で?”と“何を?”

今月は、文章を書く上で、とっても重要な考え方を書きたいと思います。

それは、“何で?”と“何を?”です。
この2つは、編集者が文書をチェックするときに、常に意識しています。

書かれた文章に対し、“何で?”“何で?”と投げかけながら推敲することで、説得力のある引っかかりのない文章にすることができます。
人は文章を読みながら理解します。
つまり、理解しやすい順序で論理展開していかなければ、読みづらい文章になってしまうんですね。
だからこそ、“何で?”“何で?”と投げかけながら推敲することが重要になってくるんです。

そして、もうひとつが、“何を?”です。
この“何を?”は、常に読者が誰で、その読者は“何を?”求めてるのかを念頭に置いて文章を書くということです。
そこをしっかりやっておくことで、軸がブレない文章を書くことができるようになります。

私がはじめて出版が決まった著者さんに『はじめに』と『おわりに』を先に書かせるのは、それが理由です。
『はじめに』は読む前に伝えるメッセージ。簡単に言えば、スタート地点です。
逆に『おわりに』は読後に伝えるメッセージですから、到達地点となります。
『はじめに』と『おわりに』を先に書くということは、スタートとゴールを先に明確化して、原稿でその間を埋める作業になるということなので、ブレない文章を書くことができるようになるということなんです。

是非、ブログの記事などでも、“何で?”と“何を?”を意識しながら書いてみてください。
格段に文章力が上がるはずですから。

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