2022年12月2日金曜日

情報発信は振り切ろう!

 編集という仕事をしている以上、企画を考えるということは日常茶飯事。

いろいろな雑誌の企画を立ててきましたし、書籍の企画も考えてきました。

おかげさまで、バズが起こった企画もけっこうあります。


一方、編集者として、たくさんの企画書に目を通してきました。

そんな私から見て、ほとんどの企画がつまらない…のです。

もっと言えば、「へぇ〜」とは思うけど、「マジか!」とはならないんですね。

つまり、バズは起こらないってことです。


では、手っ取り早く、バズを起こす企画の考え方を紹介いたします。


それは、何であれ、振り切ることです。

ときには、再現性を度外視してでも、振り切った方が面白い。


実際、私は家庭菜園をやっていたことがあります。

普通に家庭菜園といえば、畑に苗を植えて、肥料をあげ、収穫すると思うのですが、これでは話題になりません。

そこで、私がやったことは、お金を使わない家庭菜園です。

腐葉土は公園で落ち葉お拾って作り、堆肥はミミズコンポスト、油かすは廃油とおからをまぜて作り、石灰は貝を砕く。

水は井戸を掘り、苗は種を取ると法にふれるのでホームセンターの株を書い、優待券で購入。

とにかく、多少、不合理であったりしても、徹底的にお金は使わないことにしました。

そのスタンスが面白いと地方テレビや地方紙の取材を受けました。


要は、ここまで徹底している人はなかなかいないので、面白いという評価でした。


他にも、株主優待で有名な桐谷さんもそうですよね。

株主優待で生活し、その株主優待券を使うためなら、自転車でどこまででも行くというあれです。


節約術をテーマにするなら、光熱費をゼロにすると徹底する。

グルテンフリーをテーマにするなら、小麦を一切使わない。


「そのためにココまでやるか!」が面白いんです。

再現性はなくなるかもしれない、不合理かもしれない、それでも、数字ばかりを気にして、どんどん過激化している記事を投稿するより、読者が心の底から面白い、また読みたいと思ってもらえる企画を考えてみてはいかがでしょうか?


2022年10月28日金曜日

情報発信の立ち位置を決める

 自分が何か情報発信をする場合、どういう立ち位置で発信するかというのは、結構大事です。

立ち位置といっても、なかなかよく分からないと思うので、簡単に説明します。


ひとつは、専門家ポジション。

これは、自分が何かの専門家として、ノウハウやニュースなど、いろいろなことについて情報発信するスタイルです。

お悩み解決系がこのスタイルになります。


もうひとつは、実践者ポジション。

これは、自分が実践者として、レビューや悩みなど、実践している人ならではの生の声を情報発信するスタイルです。

闘病日記やダイエットブログなどもこのスタイルに含まれます。


今回、なぜこの立ち位置の違いについて書こうかと思ったかというと、このスタンスによってアクセスの集め方が違うからです。

そのことを知らずに、闇雲に書いていても、あまり効果がありませんので、注意してください。


では、それぞれどういう風にアクセスを集めるべきなのかについて、書いていきます。


まず、専門家ポジションのブログは、ユーザーが専門家の知見を探している人がアクセスするので、SEOでの集客に適しております。

逆に、実践者ポジションのブログは、そこに書かれている情報の正確さよりも、生の声を知りたい人がアクセスするため、アクセスしてくれた人に共感を与える必要があります。

そういう意味では、SEOよりSNSからのアクセスやブログランキングからアクセスを誘導した方が効果的です。

 

なので、実践者ポジションの場合はブログだけではなく、Twitterもやっておきましょう。

そして、ブログランキングなどにも登録しておくとよいでしょう。


2022年9月24日土曜日

伝える順番って大事

 ブログでも、メルマガでも、はたまたトークでも言えるのですが、相手に与える情報の順番というのは、非常に重要です。


例えば、「何か起業できないかなぁ〜」と悩んでいる人がいて、その人に「家事代行で起業しませんか?」と言ったとしたら、相手はどう思うでしょうか?

きっと、「家事代行業か…。なんか、こき使われそうで嫌だなぁ〜」で心の扉が閉じられてしまい、以上終了です。


でも、最初に「金なし、コネなし、学歴なしでも起業できるんだけど興味ない?」と問いかけたとしたらどうでしょう?

そして、さらに起業の難しさ、他のビジネスのメリット、デメリットを伝え、その上で「何ができなかったとしても、家事ならできるよね? その家事でこれぐらいの金額が稼げるとしたら、いいと思わない?」と言われたら、もうちょっと話しを聞きたくなりますよね。


つまり、相手にさっさと結論を伝えることも重要な場合もありますが、何でもかんでも同じ様に伝えても意味がないということです。


他にも、目的と手段を間違える人がいます。


例えば、「子どものためのゲームを作るプログラミング教室」と「子どものためのプログラミングをゲームを作りながら学べる教室」があった場合、お金を出す親の立場で、どっちに通わせたいと思いますか?

前者は、目的がゲーム作りで、プログラミングが手段。

後者は、目的がプログラミングで、ゲームが手段。

ということは、親として通わせたいのは、後者ではありませんか?


これも、伝える順番を間違えてしまい、本来の目的と手段が入れ替わっちゃった事例です。


このように、相手の心の扉を閉じさせずに、しっかりと伝えようと思ったら、相手の思考を考えながら、伝える順番を工夫してみましょう。

もしかすると、それで大損害が発生しているかもしれませんよ。