編集という仕事をしている以上、企画を考えるということは日常茶飯事。
いろいろな雑誌の企画を立ててきましたし、書籍の企画も考えてきました。
おかげさまで、バズが起こった企画もけっこうあります。
一方、編集者として、たくさんの企画書に目を通してきました。
そんな私から見て、ほとんどの企画がつまらない…のです。
もっと言えば、「へぇ〜」とは思うけど、「マジか!」とはならないんですね。
つまり、バズは起こらないってことです。
では、手っ取り早く、バズを起こす企画の考え方を紹介いたします。
それは、何であれ、振り切ることです。
ときには、再現性を度外視してでも、振り切った方が面白い。
実際、私は家庭菜園をやっていたことがあります。
普通に家庭菜園といえば、畑に苗を植えて、肥料をあげ、収穫すると思うのですが、これでは話題になりません。
そこで、私がやったことは、お金を使わない家庭菜園です。
腐葉土は公園で落ち葉お拾って作り、堆肥はミミズコンポスト、油かすは廃油とおからをまぜて作り、石灰は貝を砕く。
水は井戸を掘り、苗は種を取ると法にふれるのでホームセンターの株を書い、優待券で購入。
とにかく、多少、不合理であったりしても、徹底的にお金は使わないことにしました。
そのスタンスが面白いと地方テレビや地方紙の取材を受けました。
要は、ここまで徹底している人はなかなかいないので、面白いという評価でした。
他にも、株主優待で有名な桐谷さんもそうですよね。
株主優待で生活し、その株主優待券を使うためなら、自転車でどこまででも行くというあれです。
節約術をテーマにするなら、光熱費をゼロにすると徹底する。
グルテンフリーをテーマにするなら、小麦を一切使わない。
「そのためにココまでやるか!」が面白いんです。
再現性はなくなるかもしれない、不合理かもしれない、それでも、数字ばかりを気にして、どんどん過激化している記事を投稿するより、読者が心の底から面白い、また読みたいと思ってもらえる企画を考えてみてはいかがでしょうか?