今回は、「自分の一番したい出版テーマは、二冊目でするという法則」とうテーマで書いていこうと思います。
実は、出版は今までに出版したことのない方より、出版したことのある方の方が勝手が分かっているため、安心して任せられるという編集者の本音があります。
しかし、一方では、出版して売れなかった著者よりも、まだ出版していない人の可能性にかけてみたいというのも、編集者の本音です。
つまり、出版する難易度でいうと、以下のようになります。
出版して売れた著者 > はじめての著者 > 出版して売れなかった著者
もし、皆さんが、まだ出版していないのであれば、出版のしやすさという意味では、それほど難しくない状態ということになります。
そして、これから出版するのであれば、必ず、“出版して売れた著者”とならなければ、二冊目、三冊目と出版し続けることは難しいということです。
では、“出版して売れた著者”というのは、どういう著者かというと、“三割バッター”と言われております。
“三割バッター”というのは、今まで出版した本の売れている、売れていないの打率が三割以上を維持しているということです。
もし、一冊目が売れたら十割、売れなかったら〇割。
つまり、一冊目が売れなかった著者は、二冊目が出せないということになります。
では、一冊目が売れた十割の著者が二冊目を出版した時、どうなるかと言うと、売れたら十割、売れなかったら五割です。
売れなかったとしても五割なので、三冊目の出版が可能になります。
ちなみに、二冊目が売れなかった五割の著者は、まだ五割バッターということになりますので、三冊目の出版が可能です。
その三冊目が売れたら六割六分、売れなかったら三割三分ということになり、どっちに転んでも四冊目の出版は可能になります。
そして、この四冊目で売れたら五割、売れなかったら二割五分となりますので、四冊目で売れなくてはじめてゲームオーバーという状態になるんですね。
簡単に言うと、一冊目が売れてしまえば、二冊目、三冊目が売れなかったとしても、四冊目までは出版は可能ということになります。
ここまでの話しを踏まえて考えてみると、一冊目は絶対に売れなくてはならないが、二冊目は売れなかったとしても打率が五割になるだけでまだまだ出版する上でのハードルは高くならないということです。
三冊目、四冊目でも出版は可能ですが、だんだん崖っぷちに近づいていきますので、売れるか分からないような企画はできるだけ早い段階で出版しておくべきということになります。
つまり、一冊目は自分の持っているリソースで一番売れる企画、二冊目は売れるか分からないけど自分が一番出版したい企画を出版しておきましょうということになるんですね。
これが「自分の一番したい出版テーマは、二冊目でするという法則」です。
もちろん、自分が一番出版したい企画と持っているリソースで一番売れる企画が合致している場合は理想ですが…。
いずれにしても、出版の肝は、一冊目が売れるかどうかだということは覚えておいてくださいね。
追伸:
最近興味があるのがコレ。
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2013年8月28日水曜日
2013年4月1日月曜日
あんな本でも出版できるなら…
よく私のところに届くメールに、「あんな本でも出版できているのですから、この企画でもいけるはずです」という意味合いの内容を送られる方がいらっしゃいます。 確かに市場には質の低い本が無いとは言いません。 ただ、その本が出版されていることと、あなたの企画が出版できることとは話しが違います。 出版されるというのは、必ずしも内容だけで決められる訳ではありません。 こういうコトはあまり言いたくありませんが、出版社も営利団体です。 営利団体である以上、利益になることであれば、多少の質の低さは目をつぶるということはありえます。 もちろん、公序良俗に反する内容は無いと思いますが…。 とくに、著者による買い取りがある場合や著者に販売力がある場合、内容に迅速性を求められる場合などは、そういう傾向があるようです。 それなのに、あの本が質が低いからといって、あなたの企画が決まる訳はありません。 そうだとすれば、あの本以上に買い取るとか、その著者より販売力があるとか、もっとスグに出さないといけないとか…、その本以上に有利な条件を出すしかありません。 まぁ、先方の条件を知るのはなかなか難しいというか、無理だと思いますけどね。 ということで、他の本の質の低さを自分の企画を採用してもらう根拠にするのなら、そんな本を相手にせずに、純粋に企画で勝負することをオススメします。 下を見たら切りはありませんし、その時点でその本の著者と同じ穴のムジナになっちゃいますからね。追伸: 最近興味があるのがコレ。 遺言書とは 家系図とは エンディングノートとは
2013年3月27日水曜日
仕事のプロフィールと出版のプロフィールは違うの?
先日、セミナーに参加された方から、「普段、仕事で使っているプロフィールと出版企画書のプロフィールって違うんですか?」と質問をいただきました。 せっかくなので、これをシェアしたいと思います。 普段、仕事で使っているプロフィールというのは、お客さまに対して、自分のことを知ってもらうためのものです。 出版企画書のプロフィールというのは、本を書くに値する人かを見るためのものなんですね。 この違い、何だと思います? 自分を一人称とすると、仕事を依頼してくれるお客さまは二人称ですよね。 つまり、あなたのことをたんに相手に伝えればOKということになります。 これを出版企画書のプロフィールだとするとどうなるかというと、著者であるあなたは一人称です。 では、二人称は誰かというと、編集者ではなく、本を買ってくれる読者となります。 だって、お金を出してくれるのは読者ですから。 そうなると、編集者は? ということになりますが、編集者は三人称になります。 つまり、仕事で使っているプロフィールと出版企画書のプロフィールの違いは、読み手が二人称なのか、三人称なのかという違いなんです。 二人称であれば、その本人の心を動かせば依頼につながります。 しかし、三人称の編集者は客観的にプロフィールを読みますので、心を動かすというのは、なかなか難しい…。 むしろ、冷静に、この人はでれだけ凄いのか、この人の本を読者は買ってくれるのだろうか、と、見ています。 読み手の立ち位置を考えずにプロフィールを作っても意味はありません。 これから出版企画書を書く方は、是非、注意してみてください。追伸: 最近興味があるのがコレ。 遺言書とは 家系図とは エンディングノートとは
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