2015年5月13日水曜日

文章のライティングについて

今、書店では文章の書き方に関する本が売れています。
売れていると、当然、そういう本の企画を出版社に求められます。

しかし、“文章の書き方”ってひと言でいいますが、実は奥が深い。
まぁ、日本語自体、奥の深いものですからね。

で、出版社の方と打ち合わせをすると…。

・共感を与えたい文章の書き方
・商品を売るための文章の書き方
・SEO対策のための文章の書き方
・難しいことを理解させる文章の書き方
などなど

こんな要望をいただきます。

確かに文章というのはひとつの括りですが、とてつもなく幅広く、目的に応じて使い分けられるものです。
それらをかなえる一冊なんて、作れる訳がありません。

そりゃ、それぞれに数多のテクニックは存在します。
網羅的にまとめて一冊にすることは難しいことではありません。

しかし、文章本を買う人は、文章を書きたくて本を買うわけじゃないんです。

書いた文章に共感してもらいたいから本を買うんです。
文章だけで商品を売りたいから本を買うんです。
検索結果で上位表示をしたいから本を買うんです。
相手に理解して欲しいから本を買うんです。

これらは、全てニーズが違いますし、選ぶ本も違います。
「みんなが文章の書き方に困っているから文章の本を出しましょう」では本は売れません。

文章はあくまでも伝えるためのツールです。
ツールである以上、目的を持って使わなくてはなりません。

ただの文章本では説明書と同じですからね。

何か情報を発信するのであれば、必ず、考えなくてはならないことがあります。
それは、スタートとゴールです。
つなまり、“どういう人”を“どうしたい”のかということです。
その橋渡しをするのが、文章の役目になります。
そして、スタートからゴールまでをどうつなぐのかがテクニックということです。

そこを深掘りして考えると、結局、文章のライティングというのは、“誰に”“何を”伝えるのかということなんです。
それ以上でも、それ以下でもなくね。

常に“誰に”“何を”伝えるのかを意識していたら、おかしな文章に絶対にはなりませんよ。

ということで、これから文章を書くとき、何かを発信しようと思ったとき、常に“誰に”“何を”伝えるのかということを意識してみてください。
それだけで、絶対に文章は変わってきますから。

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