今、書店では文章の書き方に関する本が売れています。
売れていると、当然、そういう本の企画を出版社に求められます。
しかし、“文章の書き方”ってひと言でいいますが、実は奥が深い。
まぁ、日本語自体、奥の深いものですからね。
で、出版社の方と打ち合わせをすると…。
・共感を与えたい文章の書き方
・商品を売るための文章の書き方
・SEO対策のための文章の書き方
・難しいことを理解させる文章の書き方
などなど
こんな要望をいただきます。
確かに文章というのはひとつの括りですが、とてつもなく幅広く、目的に応じて使い分けられるものです。
それらをかなえる一冊なんて、作れる訳がありません。
そりゃ、それぞれに数多のテクニックは存在します。
網羅的にまとめて一冊にすることは難しいことではありません。
しかし、文章本を買う人は、文章を書きたくて本を買うわけじゃないんです。
書いた文章に共感してもらいたいから本を買うんです。
文章だけで商品を売りたいから本を買うんです。
検索結果で上位表示をしたいから本を買うんです。
相手に理解して欲しいから本を買うんです。
これらは、全てニーズが違いますし、選ぶ本も違います。
「みんなが文章の書き方に困っているから文章の本を出しましょう」では本は売れません。
文章はあくまでも伝えるためのツールです。
ツールである以上、目的を持って使わなくてはなりません。
ただの文章本では説明書と同じですからね。
何か情報を発信するのであれば、必ず、考えなくてはならないことがあります。
それは、スタートとゴールです。
つなまり、“どういう人”を“どうしたい”のかということです。
その橋渡しをするのが、文章の役目になります。
そして、スタートからゴールまでをどうつなぐのかがテクニックということです。
そこを深掘りして考えると、結局、文章のライティングというのは、“誰に”“何を”伝えるのかということなんです。
それ以上でも、それ以下でもなくね。
常に“誰に”“何を”伝えるのかを意識していたら、おかしな文章に絶対にはなりませんよ。
ということで、これから文章を書くとき、何かを発信しようと思ったとき、常に“誰に”“何を”伝えるのかということを意識してみてください。
それだけで、絶対に文章は変わってきますから。
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