2020年3月24日火曜日

タイトルはキャッチコピー

書籍の編集者として、「本が売れる要素はカバーとタイトルだ!」という論調には承服しかねますが、実際、それ売れている事例はたくさんあります。

とくにタイトルは、見た者のハートを一瞬で鷲掴みしなくてはならないため、試行錯誤を繰り返し、練りに練ってひねり出します。

ということは、タイトルは本のキャッチコピーを考えると言っても過言ではありません。
実際、多くの編集者が、タイトルのセンスを磨くために、キャッチコピーのスクールなどに学びに行くほどですから…。

本のタイトルで見た者のハートを一瞬で鷲掴みにし、サブタイトルで見た者に当事者意識を持たせ、帯のメインで煽り、その他の部分で取りこぼしが無いように抑える…という感じです。
どれもワンフレーズで書かなくてはならないため、キャッチコピーを考えるスキルが全てに役立つのです。

また、最近では本を買うのに、まずは目次で内容をチェックする人も増えて増えてきました。

ということは、目次の項目でも、「この内容は何が書かれているんだろう?」「この内容は面白そうだ?」と思わせないと、なかなかレジまで本を持っていってもらえなくなってきました。

昔は、内容を分かりやすくワンフレーズにまとめ、前後関係を流れるような構成にするようにと指導されてきたものですが、それだと、目次だけで中身が分かってしまい、本を買ってもらえないと言うのです。

ということは、章タイトルや節タイトル、見出しなど、目次に掲載される部分は全て、キャッチコピー化しなければならないのかもしれません。

ちなみに、あるベストセラー作家さんにベストセラーを生み出す秘訣を聞いたら、その人は「章タイトルや節タイトル、見出しを名言化する」とおっしゃっておりました。
名言化というのは、キャッチコピーとはちょっと違い、それを人に言いたくなるようになるとのこと。
つまり、章タイトルや節タイトル、見出しを名言化すると、細かくソーシャルメディアでシェアされることが多く、バズが起こりやすくなるそうです。

しかも、タイトルなどをキャッチコピー化されていたら、目次の項目を名言化でも本の売れ行きは変わらないそうなので、タイトルなどで購買を促し、目次でバズを狙う戦略を狙うとのこと。
いや〜、勉強になりました。

これはブログにも言えることだと思いますので、是非、参考にしてみてくださいね。

2020年2月17日月曜日

あなたのブログは面白いですか?

最近、いろいろな人が「起業したら、ブログぐらいやらなくっちゃ…」と言われて、よく分からずにやっているケースって、非常に多いと思います。
 
そんなブログを見て、私が思うことは、「つまらない…」です。
 
それは、そのブログが書き手が自発的に書いているのではなく、否応なく書かされているから。
しかも、同業他社も同様にブログをやっているので、つまらないブログを見る必然性はありません。
 
結果、いくらブログを書いても集客につながらなくなり、続かなくなり、終了…というパターン。
 
まぁ、ブログを書く目的が決まっている以上、なかなか自発的に書くというのは難しいと思います。
でも読まれなくては元も子もありません。

ついマーケットインの考え方で、お客様の悩みと欲求は?とか言いながらブログに書くべきことを探してしまいがちですが、その考え方を一回やめてみませんか?

で、自分の好きなことを発信してみましょう!
ただし、たんに自分の好きなことを発信してもさすがに意味がありませんから、自分のお客様にその自分が好きなことを伝えるつもりで書いてみてください。
しっかり、ひとりのお客様の顔を思い描いて、そのお客様に伝えるつもりで。

そしたら、文章にもあなたの熱量が乗っかり、きっと相手も楽しんでくれる記事になるはずです。

たんにプロダクトアウトで記事を書き捨てるのではなく、プロダクトアウトで書く内容を決めますが、あくまでも相手がいることなので、そこはしっかると伝えるつもりで書いてみてくださいね。

何だか最近、同じようなテイストのつまらないブログが多いなぁ〜と感じますので、是非、こんな感じでブログ記事を書くことに挑戦してみましょう。
そうすれば、それだけで競合より頭ひとつ抜け出すことができますよ。

2020年1月20日月曜日

文章を書く上で基本的な考え方

私の仕事は書籍の編集者です。
書籍の場合、読み手は必ずお金を払って、購入していただいた本を読んでいます。

なので、その本を読むということに対するモチベーションは担保されていると言っても過言ではないでしょう。
わざわざお金を払ってますからね。
ちゃんと読まなきゃ損した気になりますもん。

でも、ネットの文章ってどうでしょうか?

いくら必死に検索して、探し当てた内容だったとしても、基本的には流し読みされることがほとんど。
まぁ、無料ですし、誰が書いたか分からない、もしくは書いてある人が実在するのかも、書いてある内容が事実なのかも不明瞭な中で読まなくてはなりませんからね。
さらに、検索結果で上位にするためにはGoogleのアルゴリズムに評価されなくてはなりませんし、それが嫌だと思ったらソーシャルメディアからアクセスを呼び込まなくてはならず、そのために煽ったタイトルにしていく傾向を感じます。

アクセス数や滞在時間、直帰率、離脱箇所などが分かってしまいますので、ついついテクニカルな方向や安直な煽りを取り入れてしまいたくなる気持ちも分からなくはありませんが…。

でも、書籍の編集者として、そういった傾向に違和感を感じてしまいます。

Googleのアルゴリズムに評価されることに意識がいってしまうばかりに、いわゆる日本語の美しさや書き手の個性といった、いわゆる文章の“芸”という部分がないがしろにされている気がするのです。
このままでは、正しい日本語はGoogleのアルゴリズムが基準になってしまいそうで…(汗)

やはり、ウェブライティングの基本は、インターネットというインフラで、文章を使って伝える技術であって欲しいと切に願います。
伝える技術があった上でのアクセスを呼び込むテクニックでないと、ますますネットの文章に対する信憑性が薄れてしまいますからね。

確かに数字で表す結果も大事ではあると思いますが、もっともっと大切な文章を使って伝えるという基本的な考え方を忘れないでいただきたいと思います。

今年もそんな想いで寄稿していこうと思っているので、よろしくお願いいたします。