2018年8月14日火曜日

ノウハウを体系化するということ

自分のノウハウをコンテンツとして、セミナーやブログ、メルマガ、出版などをされる人がいらっしゃいます。

しかし、多くの人が、そのノウハウを体系化できておりません。
体系化できていないで、本人はノウハウを話しているつもりだし、受けてもノウハウを聞けたつもりでおりますが、実際、それをやろうとするとできないのです。

よくあるのは、「これからのSEO対策はいいコンテンツを書くことが一番です」みたいな話があった場合、あなたは、その“いいコンテンツ”が何なのかが分かりますか?

何を持って、“いいコンテンツ”なのか…悩むと思います。
文字数なのか、読後感なのか、読者の反応なのか…。

すると、「読者の反応が取れるのが“いいコンテンツ”ですよ」と言われます。

何を持って、“読者の反応が取れた”のか…悩むと思います。
精読率なのか、滞在時間なのか、クリック率なのか…。

今度は、「クリック率が高いのが“いいコンテンツ”ですよ」と言われます。

いくつぐらいだと、“クリック率が高い”のか…悩むと思います。
1%だと…、10%だと…、20%だと…。

これが体系化できていないということです。

では、どうすればいいのかというと、それぞれのノウハウをロボットにやらせるイメージで説明するということです。

何を、それだけすればいいのか。
こういう時はこれをやって、こういうときはこれをやる。

単に何をするかだけを書くのではなく、しっかりと基準を設定し、個別の判断をさせないようなフローを確立するということです。

ノウハウを聞いた人が、実際に実践しようとした時に悩だり、迷ったりするものは体系化できていいるとは言えないということです。
逆に言えば、分かりやすいノウハウというのは、そこまでしっかりと体系化されたものを指します。

ノウハウの体系化は、言うよりもかなり難しいですが、慣れないうちは実際にやってみて、伝えてみて、質問されて、見直しをするというプロセスを何度も繰り返すうちに、どういうところで悩むかは感覚的に分かってきますので、是非、やってみてくださいね。

情報商材などで、悪意なく作った商材が詐欺呼ばわりされる場合、ほとんどの場合が、この体系化できていないのがりゆうですからね。

2018年5月28日月曜日

書きたいことより、読みたいと思われることを書こう

ビジネスで成功する考え方は、実にシンプルです。

自分のお客様が求めている商品やサービスを提供する。
たったそれだけです。

ビジネスをされている人なら、すぐにご理解いただけることでしょう。

でも、ソーシャルメディアが普及して、起業しやすい環境が整ったことで、お客様が求めていることより、自分の価値を押し付ける人が非常に増えてきました。

実は、これは文章にも同じことがいえます。

ブログであろうと、メルマガであろうと、無料とはいえ読み手の時間と交換で読んでいただくものです。
ブログやメルマガを使って、ビジネスを加速させようと思っているのであれば、尚更、読み手が読みたいであろう文章を書かなくては、絶対にビジネスはうまくいきません。

でも、「それは私の書きたいことじゃない!」「自分のメディアなんだから自分の書きたいことを書く」と言って、自分の好きなことばかりを書かれる人が非常に多いです。

せっかく手間と時間をかけて書くのに、もったいないですよね。

もし、自分が好きなことだけを書いてビジネスがうまくいくのであれば、それは著者的ではなく、作家的な要素があるはずです。
つまり、あなたの世界観にお客様が共感したということになります。

それでうまくいくのであれば、それにこしたことはありませんが、なかなかそうかいかないのが現実です。

これ、実は出版も同じ。

多くの人が自分の書きたいことで本を出版したいと思っているようですが、それで売れるのはごくごく一部の人たちけですからね。

だって、読者はお金を出して本を買うわけですから、ブログやメルマガよりもシビアに判断していますよ。
その上、読むのに時間も費やすわけですから、このご時世、そこに価値を感じなければ、買ってまで何かを読むということはありません。

つまり、読者が読むためにお金も時間も投下してもいいと思える価値を感じてもらえることをしっかりと考えなければ、商業出版は無理だということです。
そういう人は自費出版をするばきでしょうね。

では、どうすればいいかというと、あなたが持っているノウハウやスキルで、お客様をどうしてあげられますか?
もしくは、どんな感覚や価値を提供できますか?

そうなりたい人は、何に悩み、それを解消するためにどんな情報を求めているのかを考えてみましょう。

それが、あなたが書くべき文章ということですから。
くれぐれも、自分が書きたいだけ、伝えたいだけの独りよがりな文章は書かないようにしてくださいね。

2018年4月17日火曜日

あなたの文章に相手は存在しますか?

先日、ブログのセミナーを開催しました。
ひと通り解説をして、質疑応答の時間に参加者さんから質問をいただきました。

「ブログをいっぱい書いているのですが、まったくメルマガにも登録してもらえないし、問い合わせもありません」とのこと。

実際にその人のブログを見てみると、自分のサービスのいいところがふんだんに紹介されていました。
本人もしたり顔で、「これだけ書いて、反応がないなんて信じられません」とおっしゃってました。

でもね、実はそこに理由があります。
ダメな人のブログほど、そういうブログが多いのです。

ブログを読んでもらって、メルマガに登録してもらったり、サービスに申し込んでいただくといった、相手に何か行動を促す以上、その行動の動機を提供しなければなりません。
その先に何があるのか、どうなれるのか、どんなメリットがあるのか…など、そういうことを伝えなければ、相手は動いてはくれませんよね。

そして、もっとも大事になことは、『そういうことを伝える』ということ。

さっきも書きましたが、自分のサービスのいいところ書くというのは、一方的な押しつけでしかないのです。
自分がどんだけ努力をしていようが、こだわっていようが、いいとおもっていようが、それをいくら書こうとも、自分の価値観を押しつけているだけ。
そこに相手は存在していません。

ブログでビジネスを加速させるために文章を書くのであれば、そこにお客様がいなくては意味がありません。
そして、そのお客様が価値を感じてもらえるための情報を提供しなくては、ビジネスが加速するわけないのです。

大事なことは、“何を書くのか”ではなく、“何を伝えるのか”ですよ。

書くだけなら一人でもできますが、伝える以上、相手がいなければいけません。
しっかりと相手を想定して、その相手が価値に感じる到達点をしっかりとコミットするということが、非常に重要です。

もし、あなたのビジネスが、本当に素晴らしいのにも関わらず、ビジネスががそれほど加速していないのだとすれば、相手が価値を感じてないだけに過ぎません。

そもそも、その相手でいいのか? もしかしたら、ターゲットが違うのかもしれません。
そして、ちゃんと伝わってますか? ただ書いている可能性があるのかもしれません。
もしかしたら、本当に価値があるんですか? もしかしたら、あなたが思っている価値は、相手にとって価値になっていないかもしれません。

この三点を見直してみましょう。
どっかに独りよがりな要素がある場合がほとんどですからね。