2013年3月27日水曜日

仕事のプロフィールと出版のプロフィールは違うの?

先日、セミナーに参加された方から、「普段、仕事で使っているプロフィールと出版企画書のプロフィールって違うんですか?」と質問をいただきました。

せっかくなので、これをシェアしたいと思います。

普段、仕事で使っているプロフィールというのは、お客さまに対して、自分のことを知ってもらうためのものです。

出版企画書のプロフィールというのは、本を書くに値する人かを見るためのものなんですね。

この違い、何だと思います?

自分を一人称とすると、仕事を依頼してくれるお客さまは二人称ですよね。
つまり、あなたのことをたんに相手に伝えればOKということになります。

これを出版企画書のプロフィールだとするとどうなるかというと、著者であるあなたは一人称です。
では、二人称は誰かというと、編集者ではなく、本を買ってくれる読者となります。

だって、お金を出してくれるのは読者ですから。

そうなると、編集者は? ということになりますが、編集者は三人称になります。

つまり、仕事で使っているプロフィールと出版企画書のプロフィールの違いは、読み手が二人称なのか、三人称なのかという違いなんです。

二人称であれば、その本人の心を動かせば依頼につながります。
しかし、三人称の編集者は客観的にプロフィールを読みますので、心を動かすというのは、なかなか難しい…。
むしろ、冷静に、この人はでれだけ凄いのか、この人の本を読者は買ってくれるのだろうか、と、見ています。

読み手の立ち位置を考えずにプロフィールを作っても意味はありません。
これから出版企画書を書く方は、是非、注意してみてください。
追伸: 最近興味があるのがコレ。 遺言書とは 家系図とは エンディングノートとは