2015年12月18日金曜日

文章を書く目的を考える

最近、コンテンツSEOとか、コンテンツマーケティングという言葉をよく耳にします。
それに伴って、ブログやFacebookといったソーシャルメディアを活用して、ビジネスに活用しようという流れも定着し、文章術の書籍なども売れております。

しかし、ビジネスに活用することを目的に文章を書く場合、重要なのは文章力ではなく、記事力です。

文章の多少の“てにをは”のミスや誤字脱字よりも、そこに何が書かれていて、読者が何を感じ、どう動くかの方が重要になります。
簡単に言えば、何でもいいから文章を書けばいいというものでないと言うことです。

書いた記事の向こうには、必ず、人間がいます。
その人間に何を伝え、その読者を自分の思った方向に導けなければ、その文章に意味はありません。

では、文章を書いて、読者をどうしたいのか?

例えば、一見客を見込み客に替えようと思ったら、最初に読まれる文章で信頼感を与えなければなりません。
一見客は、何気なく検索エンジンでキーワードを入力し、アクセスしてくるお客さんです。
検索エンジンから来るお客さんは、悩んでいるからキーワードを入力します。
そして、その検索結果からアクセスする場合、それが誰が書いた記事なのかよりも、そこに自分の悩みを解消する答えがあるのかを見ます。
なので、一見客を見込み客に替えるためには、検索エンジンに入力するキーワードをイメージして、そのキーワードから悩みを推測し、その解を記事に書かなければなりません。
つまり、ノウハウ記事ということになります。
そのノウハウ記事を読んで、スッキリと悩みを解消できたら、その読者はその記事の読者に信頼感を持ち、他の記事も読むようになります。

そして、見込み客を潜在顧客にするためには、この人の記事をもっと読みたいと思わせる必要があります。
そのためには、例えば、読者が求めている大きなテーマを連載記事のように書いて、「一回では読み蹴れない」「続きを読みたい」というような感情を抱かせればいいのです。
そうすることで、読者登録やブックマークへの登録をしてもらうことができ、じっくりと顧客教育ができる状態にすることができます。
並行して、今までの実績の紹介などもアップして、自分の凄さを伝えることでさらに求心力が高まります。

その上で、潜在顧客を新規顧客にするためには、販売記事や集客記事を書かなければなりません。
「なぜ、必要なのか」「それでどうなれるのか」ということをイメージさせ、必要性を訴えて、実際に購入してもらうということです。
他にも、顧客教育が必要な場合は、過去の成功事例や失敗事例なども紹介して、「それをやればいんだ」「それをやったらダメなんだ」ということを自ら考えるように仕向けておきます。

新規顧客になったら、今度はリピーターですよね。
何度も買っていただくために、新規顧客への感謝を伝え、その人たちの効果や声を紹介していきます。
その時に、自分のコトのように書くことで、顧客の心は鷲掴みされ、リピーターへ変わっていきます。

最後にリピーターをファンにしていくためには、絶対的な信頼関係が必要不可欠です。
なので、がっつりえこひいきををしてあげましょう。
よいしょ記事になるぐらい持ち上げて紹介してあげます。
そして、たまにはお願いをしてみてもよいでしょう。
ファンは、たまに頼ってもらえると、すごく喜びますからね。

このように、読者のレベルによって与えなければいけない感情が違いますし、導く先も違います。
そこが違えば、当然、書く内容も違うし、書き方も変わってくるのです。

なので、まずは“誰に”“何を”伝え、“何処に”導くのかを意識して書くようにしましょう。
そうすることで、飛躍的に記事力がつくはずです。

文章力は、記事力があってはじめて効果が出ますからね。