2014年4月3日木曜日

書籍とブログの違い

弊社で開催している出版実現セミナーでは、出版を目指すのであれば、原稿のネタ帳としてブログを書くようにお話ししています。
しかし、多くの方が、出版するコンテンツを無料で見られてしまうブログにアップすることを躊躇しているようです。

そこで今回は、『書籍とブログの違い』について書きたいと思います。

では、改めて、書籍とブログの違いって、何だと思いますか?

書籍は有料、ブログは無料
書籍は紙媒体(アナログ)、ブログはネット媒体(デジタル)
書籍は出版社のお墨付き、ブログは自己満足

など、いろいろあると思います。
ただ、だからといって、書籍のネタをブログに書くことを躊躇することはありません。

これらのことをひとつずつ説明していこうと思います。

『書籍は有料で、ブログは無料』。

確かに書籍は有料で、ブログは無料です。
では、同じ人が同じ事を書いているとしたら、有料と無料でそこに書かれた内容の価値は変わりますか?
変わりませんよね。
では、何が違うのかというと、読む側のモチベーションです。
有料ということは、そのコンテンツを読むためにお金を支払うほど読みたいということですから、最初から最後までしっかり読んでいただけます。
逆に無料ということは、いつでも読めるコンテンツということになるので、つまらないと感じた瞬間に他のページに移動してしまいます。
つまり、ブログの記事を最後までしっかり読んでもらうために、最初に結論を書きましょうというのは、ここに起因しています。

次に『書籍は紙媒体(アナログ)、ブログはネット媒体(デジタル)』。

紙媒体は必ず片方を綴じられていますので、前からしか読めません。
しかし、ブログの場合、検索エンジンから誘導される記事は、全ブログ記事のどこに誘導されるか決まっている訳でありませんので、誘導された記事だけを読みます。
なかには前後の記事を読む場合もありますが、起点は人によって違うはずです。

最後に、『書籍は出版社のお墨付き、ブログは自己満足』。

書籍は、必ず、出版される間に編集者のチェックを受けて、修正されて本になります。
編集者によって本に出す価値を認められ、手を加えられて、はじめて商品価値の高い書籍になるのです。
だからこそ、商業出版の書籍には価値があるんです。
逆にブログは、自分が書きたいことを、書きたいように書いて公開することができます。
何でも公開できる以上、情報の信頼性や商品価値に疑問を持たれても仕方ないですね。

ということは、書籍とブログというのは、著者が公開するメディアという意味では、近しい部分はありますが、まったく違うメディアなのです。

言ってしまえば、書籍はしっかり読む気の読者が手にする体型だった商品価値の高いコンテンツ。
そしてブログは、読む工夫をしっかりしないと読まれることのない、自由に書かれたコラム集の集合体。

つまり、書籍の価値というのは、前から読んでしっかり理解する体型だったコンテンツということであり、これが書籍の価値なのです。

なので、いくら自分のノウハウをネタ帳替わりにブログにアップしたそしても、それはあくまでもこら体系立っていないコラム集の集合体にすぎないため、そのコンテンツの価値を全く損なうことはないのです。
実際、ブログにノウハウを全てアップしていたとしても、しっかり全ての記事を読んで頭の中で体系立てて理解している人というのは皆無ですし、書籍を買って文句を言われることはありません。

書籍とブログにはそれぞれの特徴理解して、その特徴に見合った使い方をしていきましょう。
決して、ネタ帳として使うことに躊躇する必要なんて、ありませんよ。